企業情報窃盗で実刑

企業情報流出、三菱UFJ証券元社員に実刑判決 東京地裁
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20091112AT1G1201S12112009.html

>三菱UFJ証券の顧客情報約148万人分や、企業情報を不正に持ち出したとして、不正アクセス禁止法違反と窃盗の罪に問われた元同社システム部長代理、久保英明被告(45)の判決公判で、東京地裁(江見健一裁判官)は12日、懲役2年(求刑懲役2年6月)の実刑を言い渡した。

従業員が多ければ多いほど腐ったリンゴが紛れ込む確率が増える。犯罪予備軍率が0.1%でも,企業規模が従業員1000人以上の大企業なら,1人以上はいる計算。ちなみにウチは統計上も理論上も犯罪予備軍率は,0.00%。なぜなら従業員ゼロの個人企業だからw
ただ,大企業には,本来的構造的に多額多数被害の犯罪を誘発する面がある。それは無論だが誘惑の多い情報*1があるからで,犯罪予備軍の隠れサナギが羽化し易い面があるのは否定できない。

>江見裁判官は判決理由で、「顧客情報には勤務先名や所属、推定年収など高度なプライバシーに関する情報が含まれており、企業情報も情報会社から購入した高額なもの。流出で会社は社会的信用を大きく失墜した」などと指摘した。

ウチは,顧客情報ファイルを流出させても盗まれても痛くもかゆくもない。それは,ファイル自体が某高度暗号化されていて閲覧しても文字化け2進数しか見えない上に,暗号を解読して平文化に成功しても,出てくるデータは,文字置換されたイミフのASCIIスクリプトなんでしてw それに私の頭の中にある解読時可変ワンタイムパスフレーズを入力して実行可能なXXX言語スクリプトにしないと,本当の最終平文にならないから。個人企業だからできるテクですけど。

>判決によると、久保被告は派遣社員のIDやパスワードを使って同社サーバーに不正アクセス。2〜3月に、顧客情報約148万人分の個人情報が書き込まれたCDや、約122万件分の企業情報を記録したCDを盗んだ。

これが大企業特有の「金の成る木」情報で,「顧客情報約148万人分」「約122万件分の企業情報」なんて,ウチの1万倍近いデータの蓄積量。データ量と販売価格は比例関係にあるから*2,盗んで売却してもペイするわけで,犯罪で潤うスケールメリットのようなもの。逆も真なり。

*1:金のなる木が多すぎる。犯罪をいとわずタイーホの危険を省みなければだが。

*2:実際は収益低減率に近似するからログ曲線程度だろうね(謎